週刊心房細動

その病院でオペを受けて大丈夫ですか?

【ヤフー知恵袋】勝手に質問に回答してみた

ヤフー知恵袋を利用したことがないという人は、意外と多いと思う。

どんなにくらだらない質問でも、投稿すれば数十分から数時間で誰かから回答をもらえるこのサービスは使ってみて便利だなと思ったことがある(回答される情報の精度は当てにはできないし、よくある質問を投稿すると「ググってから来い」と言われるが)。

1.患者が本当に困っていることが投稿されている

そこで試しに「心房細動」と入力してみたところ、どのような質問を世間の人が抱いているのか調べてみることにした。

Q.心房細動手術の後も、引き続き心臓に負荷がかかりすぐに息切れしてしまう経験はないか?
Q.退院後、すぐに仕事に復帰できたか?
Q.アブレーション後も引き続きめまいがするのはなぜか?
Q.アブレーションを受けたいのに、心房細動の心電図が記録されないからという理由で病院から断られたが、どうしたら手術を受けられるか?
Q.カテーテルアブレーションをどこの病院で受けたら良いか悩んでいる。
Q.食べ物を飲み込む時だけ心房細動が起きることはあるか?

 

100個くらい質問を読んでみたが、その内容は下記のように大別される。

アブレーションを受けたがまだ動悸がするが大丈夫か?

どこの病院でアブレーションを受けたら良いか?

◯◯という症状があるが、この症状はアブレーションを受けたほうが良いか?

 

その他、学問的な質問等見受けられたが、大きく患者側が気になっていこととして「手術は成功したのか?」「良い病院はどこか?」「アブレーションを受けたほうが良いか?」と分けられた。

身も蓋もないことをいえば、これらすべての質問は、「良い病院(医者)に行けばすべて解決」だと思う。

やはり重要なのは病院(医者)選びである。

 

2.医師免許もない私が勝手に回答してみた

手術を受けたがまだ動悸がするが大丈夫か?

→再発している可能性があるし、アブレーションの技術が高く心房細動治療の考え方がしっかりしている医者に任せれば、手術中にこれでもかとあえて心房細動を起こさせ、それが起きなくなるまで治療してくれる。

どの病院でアブレーションを受けたら良いか?

→このブログを読んでほしい。そしてヤフー知恵袋にはこの答えはおそらくない。

アブレーションを受けたほうが良いか?

→きちんとした医者に相談してほしい。症状や心電図によるところが大きいため、ヤフー知恵袋にはこの答えはない。

 

とこのように、やはり判断を伴う医学的なことはヤフー知恵袋は頼れないのである。

「心房細動になると、どのような症状になりましたか?」

のように経験を問うくらいなら良いかと思うが。