週刊心房細動

その病院でオペを受けて大丈夫ですか?

【荒技】学会に参加して名医を探そう

来週6月8日〜11日に、パシフィコ横浜で大きな不整脈の学会が開催される。

その名も「日本不整脈心電学会学術大会」。

コロナ禍での開催ではあるが、対面で日本全国の医者が集まる久々の学会である。

学会と聞くと、何やら難しいイメージを抱くかもしれないが、中身はこれまで研究してきたものの成果の発表や、珍しい症例の報告をし合うイベントである。

それに対して医者同士が質疑応答をし、よりその発表についての理解を深めていく場である。

大小さまざまな学会と名のつくものが年間を通じて開催されるわけであるが、来週開催されるこの不整脈学会は、一年でもっとも大きな学会の1つなのである。

 

医学系の学会なんて一般人に縁はない、と誰しもが思うかも知れないが、実は参加費さえ支払えば参加できるものも少なくない。

【参加費】

さすがに安くはないが、実はこの学会を利用して名医を探すことができるのである。

 

その方法は、学会の仕組みを考えると容易に想像できるのだが、

「座長には有名な医者が用意されている」という点に注目することである。

 

学会のプログラムの中で、それぞれとあるテーマ(例えば「最新の心房細動治療」のような)に沿ったセッションが設けられており、”座長”というのはそのセッションの司会のような立場の医者である。

 

例えばこちらを見ていただきたい。

プログラム | 第68回日本不整脈心電学会学術集会

 

こちらのリンクに飛んでみると、「心臓構造からみたアブレーション治療」やら「医療イノベーションの推進に向けたPMDAの取組み」やらいろいろなセッションがあるのがわかると思う。

注目するのは”座長”の項目に名前が記載がある医者こそが、日本で多くの不整脈ドクターが知っているような有名な医者なのである。

当然、これまでのブログを見ていただくとわかるように、有名な医者=名医とは限らないので注意が必要だが、これだけ見るだけでも、レジェンドと呼ばれるような医者の名前も見受けられる。

 

と、ここまで読んでわかるように、わざわざ貴重な平日とお金を利用してまでも学会に参加する必要はないのである。

学会の場に参加して医者の発表を聞けば、だいたいどの程度のレベルなのかわかってくるのであるため、私もなるべく今回の学会には参加しようと思っている。

またこのブログで報告したい。